1年半という短い任期の中で、ビジネスコンテストを5回も開催するBusiness Contest KING 実行委員会。
そんなKINGのメンバーは、コンテストの準備に向けて年間を通して大忙しですが、KINGは学生団体であるため、彼らに給料は一切支払われません。
そのようなハードな活動を行っているKINGメンバーは普段どのような思いで、活動をしているのでしょうか?
今回は、そんな彼らのKINGにかける思いを取材していただきました。
インタビュアーの紹介
森康智(もりやすとも)
2012年東京大学文学部、2014年東京大学大学院を卒業。国家資格キャリアコンサルタント、PRSJ認定PRプランナー。
上場企業(繊維専門商社)での広報担当、採用担当の経験から、採用やキャリア支援と広報PRマインドのシナジー創出を目指し活動。
PRマインドを活かしたキャリアコンサルティング、キャリアについてのワークショップの企画運営、就活支援イベントの登壇、インタビューや対談企画のファシリテーションなどを行う。
目次
KINGメンバーの自己紹介
ーーまずは、自己紹介をお願いします。
細江ののか
東京大学2年の細江ののかです。運営統括局に所属していて、司会の統括をしています。KINGに入った経緯としては、もともと法学部に入ることを決めて、大学でこれから死ぬほど法学を勉強するんだったら、法学とは全然関係ないことをやっておきたいと思っていました。KINGについて知った際に、「ビジネスコンテスト」という響きがかっこいいと思って、新歓ビジコンに参加し、その当時の司会の統括をしていた人に、司会をやってほしいと言われたのがきっかけで入会しました。
茂木美穂
一橋大学1年の茂木美穂です。広報局に所属していて、主に動画作成を担当しています。KINGに入った経緯としては、もともとビジネスに興味があって、高校では経済系のコンテストに出場していました。大学入学後にKINGのビジネスコンテストに興味を持ち、新歓に参加した際に、先輩の雰囲気、魅力、コンテストへの熱意に惹かれ、自分もこんな空間を作れれば充実感が得られると思い、入会しました。
中島有悟
東京工業大学3年の中島有悟です。開発局に所属していて、TF(チームファシリテーター)と呼ばれる、コンテストで参加者のプランニングのサポートをするスタッフの育成を行っています。KINGに入った経緯としては、もともとKINGのビジネスコンテストに参加者として参加したことがあり、その時に自分の実力不足を実感したと同時に、スタッフの能力の高さに圧倒されました。それで、自分はもっと成長しないといけないと思うようになり、KINGなら成長できると感じて、入会しました。
青木遥哉
東京大学2年の青木遥哉です。渉外局に所属していて、副局長を務めています。Business Contest 2023においては、副局長としてコンサルティングタイムや審査といったコンテンツを管理する役割を担当していました。KINGに入った経緯としては、自分はもともと環境に影響されやすい性格であったため、大学入学後にこのままではだらだらした大学生活を送ってしまうと思い、意識の高い人が集まる団体に所属しようと思いました。そこで、KINGについて知り、新歓に参加したときにKINGの魅力をいきいきと語るKINGのスタッフの人柄に惹かれて、KINGに入会しました。
KINGメンバーが思う、KINGの価値
ーーみなさんが思うKINGの価値を教えてください。
自己理解と自己成長
自己理解と自己成長だと思います。KINGのビジネスコンテストでは、初対面の人と話し合っていく中で、「自分は何ができるか?」、「自分は何が得意なのか?」「自分は何ができないのか?」といったことを考える機会があり、自分がどういう人間なのかを考え直すきっかけとなります。だからこそ、結果としての勝ち負けだけではなく、コンテスト全体を通じて、何が得られたのかということも大切にしてほしいと思います。(中島有悟)
伝えることの大切さを知れる
伝えることの大切さについて学べることだと思います。KINGのビジネスコンテストでは何回も伝えることが必要になります。
まず最初に、大学が言えない状態で自分がどんな人かを伝える必要がありますし、プランニング中には自分が考えていることを伝える必要があります。また、最後はプレゼンで自分たちが考えたビジネスプランをたった5分で伝えないといけません。私は自分たちの考えたビジネスプランを伝えきることができなくて悔しい思いをしてきたチームをいくつも見てきたので、伝えることの難しさを知るいいきっかけになっていると思います。(細江ののか)
チームで本気でやり抜く経験
チームで何かを本気でやり抜く経験を得られることだと思います。個人で本気でやってきた経験をしたことがある人が多いと思いますが、初対面のチームで本気で何かを成し遂げるという経験をしたことがある人はほとんどいないと思います。他の人と力を合わせて何かに取り組むことは、違う自分が知れたり、また新しい興味が湧くというような自己理解につながるということが、KINGのビジネスコンテストにおいて重要な要素だと思います。(青木遥哉)
KINGはどんな場か?
ーー最後に、自分にとってKINGとはどんな場所か教えてください。
成長意欲がある人が集まる場
KINGは成長意欲がある人が集まる場だと思います。
KINGのスタッフも参加者も社会人も成長意欲があって、それらの人が集まることで化学反応が起きている。そんなコミュニティです。(青木遥哉)
自己理解や成長ができる場
私はKINGは自己理解や成長ができる場だと思います。KINGのコンテトでは、すごい人と出会って、ぶつかり合って、自分のダメな点に気づいたり、打ちのめされたような気持ちになるが、スタッフがサポートすることで、参加者をプレゼンまでに変化し成長へというプロセスを実体験として提供する。そんな場所です。(茂木美穂)
自己実現ができる場
自己実現ができる場だと思います。本気で5泊6日のコンテストに立ち向かって、打ちのめされて、そこで這い上がって、自分は何ができるのか考え抜いて、新しい人と出会いながら自分を表現できる場所です。(中島有悟)
心の鳥を開放できる場
誰もが心の中に飼っている鳥を開放できる場だと思います。誰しもが心の中に飼っている鳥は、本当はもっと高く飛べるけど、はずかしいとか、周りの目を気にして本当の自分を隠している。そんな鳥が自分の全部を出せるのがKINGです。(細江ののか)
ーーありがとうございました。
森氏からのコメント
「問い」と「語り」によってKINGメンバーの皆さんの問題意識やKINGへの想いが整理されることが、今後の活動やメンバーの皆さん自身にとってのプラスになればと思い、インタビューさせていただきました。
KINGの良いところは単にビジネススキルを磨く、ビジネスプランを創出するという貴重な機会を提供しているということだけでなく、「働く」ということやキャリアそのものについて考える場としての機能を持っていることだと思います。
今回のインタビューでも、メンバーの皆さんがそのような「向き合う場」としてのKINGを創り上げようとするパッションを強く感じました。
KINGメンバーや参加者の皆さんが、KINGを通してそれぞれに自分なりのかけがえのない経験を積み、将来に飛躍されることを願っています。
インタビューをしてくださった森さんへ
KINGのメンバーにインタビューをしていただいたおかげで、普段ともに活動している皆の思いを新しく知ることができました。この度は、インタビューの依頼を引き受けてくださりありがとうございました。(KING一同)